SSブログ

福島第1原発事故 - 最悪のレベル7とは? [原発]

スポンサーリンク



原発事故では最悪のレベル7とされる福島第一原発事故。
今では3.11と言われる2011年3月11日に東北地方に起きたあの大地震により起こった事故で、原発事故ではその深刻度を示すレベルは最悪のレベル7。

このレベル7は、歴史上1986年に当時のソ連で起きたチェルノブイリとこの福島第一原発事故の2つしかありません。

ではレベル7とはどういったものでしょう?


INES_ja.png
by Silver Spoon


  • 国際原子力事象評価尺度
    そのそもこのレベルは何なのか、というと、原子力事故・故障の程度を表す国際原子力事象評価尺度(INES、International Nuclear Event Scale)というもの。
    国際原子力機関 (IAEA) と経済協力開発機構原子力機関 (OECD/NEA)により策定され、世界各国で使用、日本でもこれを使用しています。

  • レベルはいくつある?
    レベルは評価対象外である0を含めば最悪レベルのレベル7まで計8つ。
    最悪レベルがレベル7、つまりチェルノブイリや福島原発事故がこれにあたります。最悪レベルです。

  • 最悪のレベル7とはどういったレベルなのか?
    レベル0からレベル7は、その定義については基準が3つあり、
    • 基準1: 人と環境
    • 基準2: 施設における放射線バリアと管理
    • 基準3: 深層防護

    この内、人々に関連する基準1(人と環境)を見てみると、...

    -------------------------------
     尺度未満
    -------------------------------
     レベル0: 安全上問題なし

    -------------------------------
     異常な事象
    -------------------------------
     レベル1: 逸脱

     レベル2: 異常現象
     ・10mシーベルトを超える公衆の被ばく
     ・法令による年間限度を超える作業者の被ばく

     レベル3: 重大な異常現象
     ・法令による年間限度の10倍を超える作業者の被ばく
     ・放射線による日致命的な確定的健康影響

    -------------------------------
     事故
    -------------------------------
     レベル4: 教書的な影響を伴う事故
     ・軽微な放射線物質の放出
     ・放射線による少なくとも1名の死亡

     レベル5: 広範囲な影響を伴う事故
     ・放射性物質の限定的な放出
     ・放射線による数名の死亡

     レベル6: 大事故
     ・放射性物質の相当量の放出

     レベル7: 深刻な事故
     ・広範囲の健康および環境への影響を伴う放射性物質の大規模な放出

レベル7だけを見るとどれほどの深刻さかが分かりずらいですが、レベル4からは1名以上、レベル5では数名の死亡を含む事故となっています。レベル6では大事故。ということはレベル7の深刻な事故とは大事故以上のものですから、言葉的には大惨事、ということでしょう。

今一つニュースとして伝わってこない感じがしますが、今もこれからも関心を維持していかなくてはいけませんね。
INES.jpg
出典:原子力・エネルギー図面集2014


スポンサーリンク

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。